優先順位










アリタは見た目により、わずかにモテるようです。ただし、実体を知っている面々からの告白はない模様。
彼女が何よりも大切にしたいと考えたのは、友達と毎日バカなことをして過ごす時間でした。「彼氏ほし〜!」というのも本当にほしいのではなく、それによって生まれる盛り上がりを楽しみたいのです。
私は高校時代に友達とばかりつるんでいて、妹は彼とでした。そんなときに、母が「(妹は)バカね。今しかできないのは、友達とのバカ騒ぎなのに」と溜息をついたのを覚えています。当時は、頷きながらも、イマイチ理解していなかった私ですが、長い年月を経て、その大切さを痛感します。クダラナイ遊びも色気のない時間も、あの時期を逃したら経験することができないのです。そして、そんなクダラナイ時間を共有した面々というのは、その後もどこかで繋がっていきます。
ネットや携帯が普及した現在では、もしかしたら、そんな友達のあり方も変わっているのかもしれません。それでも、学校に行けば、当たり前のように友達と会えるという機会を持っていることには変わりはありません。それは、その場から離れた人たちにしてみれば、とっても羨ましく、恵まれた時間です。
その最中にいる人たちが、その機会を最大限に活かせることを願っています。
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